2023年8月3日木曜日

イヤホン・ヘッドホン散財履歴

2023.07 Technics AZ60
2023.06 ifi-Audio Go blu
2022.08 AUDEZE LCD-4z
2022.07 AUDEZE LCD-GX
2022.06 AUDEZE LCD-2 Closed Back
2022.04 iFi-Audio Pro iDSD 4.4
2022.02 HIFIMAN Arya
2021.11 iFi-Audio micro iDSD Signature *
2021.10 AKG K812 *
2021.06 Oriolus Isabellae
2021.01 Fender Ten 5
2020.10 Cayin YB04
2020.07 COWON PLENUE L
2020.06 iBasso AM05 *
2020.03 TEAC HA-P90SD-R *
2019.12 final A8000
2019.12 CARDAS EM5813 MODEL1 *
2019.05 DITA Project71 *
2019.01 TAGO T3-01 *
2018.08 DITA Twins fidelity *
2018.01 eclipse TD-M1
2017.06 AK T8iE MKII *
2017.01 beyerdynamic T5p 2nd Gen. *
2016.08 COWON PLENUE S *
2016.06 64Audio U6 *
2016.05 AK120II *
2016.03 VISION EAR VE5 *
2015.12 Lotoo PAW5000 *
2015.06 B.M.C. PureDAC *
2014.12 B&W P7 *
2014.12 B&W P5 *
2014.09 audio-technica ATH-IM03 *
2013.12 Sennheiser HD800 *
2013.07 Grace audio m903 *
2013.06 beyerdynamic T90 *
2010.11 Shure SE425 *

*:手放し済み

2023年1月4日水曜日

オーディオPC (自作ネットワークトランスポート)

オーディオ用のPCを紹介します。結構古くから作っているものなので、今から同じものを用意するのは難しいと思います。

どのように使っているか

”オーディオ用PC”と言っても使い方は様々です。私の使い方は次の2通りです。なお、オーディオ用OSをインストールしていていて、パソコンとしては使えません。PC部品などを使ってネットワークトランスポートを自作したと言うのが正しいでしょうか?
  1. NASに格納された音源をUSB-DACに送り出す
  2. Spotifyの受信データをUSB-DACに送り出す ※有料アカウントが必要です
オーディオ・ネットワーク図

構成

ハードウェア

  • ケース STREACOM FC8 Alpha Fanless Chassis
  • CPU Core i3-3220T
  • M/B ASUS P8H77-I
  • MEM 2GB x2
  • SSD KINGSTONE SNVP325 64GB
  • USB/IF SOtM tX-USBexp
  • LAN/IF ELECOM EDC-FUA2-W(10/100M)
  • 電源 FIDELIX PCオーディオ用ACアダプター(12V/3.6A/2.5φ)
    or 窒化ガリウムAC Adapter ATS120TS-P120-C

ソフトウェア

  • Daphile
    Linuxベースのオーディオ用OSとしては導入しやすいと思います。USBメモリにお試し環境を作れます。便利に感じているのが、NASに格納してある音源ファイルに埋め込まれているカバーアートを表示してくれる点。

対策

ファンレス化・ACアダプタ化

CPUの発熱をヒートパイプでケースに伝えて放熱するケースを使うことでCPUクーラーを不要にしました。また、Mini-Box picoPSUを使って電源をACアダプタ化することで電源ファンも不要になります。

各種ファンは振動や電気的ノイズ、電力消費の面で音に悪影響を及ぼしていることが考えられます。また、風切り音が音楽鑑賞の邪魔になるでしょう。

外部電源の強化とノイズフィルタ

高品質な電源を求めてリニア電源(FIDELIX PCオーディオ用ACアダプター)を使ったり、GaN電源(ATS120TS-P120-C)を使ったりしています。いずれもDCコネクタでpicoPSUへ入力しています。Gan電源は期待したほど変化はありませんでした。

DC入力はFX-AUDIO-のPetit SusieとPetit Tankでノイズ対策&電力強化を図っています。PC以外にもDAC/HPAにも効果的でした。

オーディオ用USB/IF

オーディオ向けに発売されているIFカードを用いています。使用している製品はIFカードを動作させる電源を外部入力できるので、ノイズ対策・電源強化も期待できます。

USBバスパワー出力はOFFに設定し、USBアイソレータ(FX-AUDIO- PGN2またはエミライ ES-OT4)経由で外部電源を供給しています。D/Aコンバータ(兼ヘッドホンアンプ)はiFi audio Pro iDSDです。この製品はUSB接続認識だけにバスパワーが必要なので、認識後はバスパワーを切ります。そうすると一段とクリアになります。

SSDの外部電源化

OS・ソフトを格納しているSSDへの電源を外部から取り入れています。電源ケーブルをPC内に導く口がなかったので、USBコネクタを外して口を確保しました。

外部給電できるようにしたケーブルは市販されてますが(例 JS PC Audio SSD用給電ケーブル SPC-X1)、簡単な工作で作れます。一般のSATA電源ケーブルにDCジャックを付けてやれば良いので、私はFX-AUDIO- Petit Susie(ノイズフィルタ)を付けました(ハンダ不要なのは助かります)。

ペリフェラルコネクタと黄黒ケーブル、Petit SusieのDCケーブルは不要なのでこの後切除しました。

私は使っていませんが、外部電源対応mSATA-SATAアダプタもありますね。

内部配線のノイズ対策

電源ケーブルはノイズを減少させられるらしいので撚っています。その上からNRF-005Tパルシャットテープを巻いています。

SSDやUSB IFカードへの入力手前にSOtM SATA noiseFilter2を挟んでいます。

SATAケーブル

3重シールドを売りにしていたので、ミヨシ MCO JST-3L02/YL (6Gbps対応 SATA3.0/2.0対応 L型 20cm)を使ってます。
※ディスコンです

LAN/IFをケース外に出す

イーサネットのチップはノイズ源となると思われます。内蔵ネットワークIFはBIOSで停止し、代わりにUSB-LAN/IFを使います。USB/IF同様にUSBアイソレータと外部電源を利用して悪影響がPC内部に逆戻りしないようにします。

LANケーブル

ルータとPCの間だけでなく、ルータから出るLANケーブルはすべてCAT7に交換しました (サンワサプライ KB-T7)。CAT7であることが目的ではなく、なるべくノイズ対策をしているであろう製品を選びました。撚り線・二重シールドなんて良いのではないでしょうか?

オーディオ向け製品も使ってみたいですが高価なので気後れしますね。このような汎用的な製品は一般量産品のコストパフォーマンスが高いのではないかと思います。

メモリDIMMのシールド

シールド効果を期待してメモリチップがヒートシンクで覆われているメモリを使っています。

まとめ

効果的な対策をお勧めしたいところですが、色々と対策を積み上げて来たので、どれが一番効いたか解らなくなっています。ノイズを減らして電力を潤沢に供給すると音が良くなる…ようですね (測定してないので想像止まり)。

ノイズ対策として手軽で効果的だったのはパルシャットです。テープ状で貼るだけ。剥がせば戻せる。通電しないので危険性も少ない。比較的安価。意外と効果があるのでお試しに最適です。各種ケーブルやノイズが出ていそうなチップ・回路はひと通り試しています。特に効いたのは電源周りとUSBケーブル、PC内部配線でした。

USB接続もノイズが伝ってしまうのでアイソレータを入れたり、USBバスパワーをクリーンな外部電源に置き換えるのは効果的でした。

DC電源のノイズ対策&電力強化にはPetit Susie&Petit Tankがお勧めです。DAC/HPAやPCではPetit Susie単独では効果を感じませんでしたが、Petit Tankを追加するとランクアップを感じられました。

PCの電源強化は高品質な外部電源を使うことは基本だと思いますが、部品ごとに電源供給するのも効果的でした。対応した部品や若干の工作が必要なので少しハードルが高かったです。現状、M/BとSSD、USB/IF、USBバスパワー、LAN/IFと電源が5系統となっています。

おわり